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[レビュー2006年04月26日に発表された 

Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth (PC)

Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth

盛り込みすぎ

ストーリー

現在、Jack Walters は精神病院で首を吊った。彼になにがあったのか?

7年前、Jack Walters は予知能力をもつ警察官だったが、カルトとの銃撃戦で精神を病んで、6年分の記憶を失った。

1922年、ボストン。Jackは警察官を辞職し、私立探偵になっていた。あるとき、強盗事件に巻き込まれ行方不明となったチェーン店の店長を探すため、インスマスに向かった。
インスマスはマーシュ家が率いる《ダゴン教団》に支配されていた。店長は彼らの秘密を知ってしまったようだ。店長の恋人ルース、連邦保安官ルーカスと捜査するが、狂信者に襲撃され、命からがら脱出する。

JackはFBIに逮捕される。《ダゴン教団》を調査していたFBI長官は、Jackをエージェントとみなし、マーシュ精錬所、マーシュ家に送り込む。Jackは《ショゴス》、《クトゥルフの落とし子》を撃退するが、海に落ちる。

Jackはウラニア沿岸警備艇に救助された。警備艇はインスマウス沖の「悪魔の岩礁」に向かっていた。《深きものどもの》が乗り込んできて、船員は全滅。《父なるダゴン》が出現するが、Jackは艦砲射撃で撃退。単身で「悪魔の岩礁」に上陸する。

Jackは深い穴を落ちて、地下神殿に到達する。《深きものども》を殲滅しながら探索し、ワープ装置を起動、《イスの大いなる種族》の超兵器を手に入れる。《盲目のもの》を超兵器で撃退した。

《母なるハイドラ》がバリアーを張っている。Jackは新しい能力──《深きものどもの》に憑依する──を使ってバリアーを無効化。《母なるハイドラ》を打ち倒す。バリアーが消えたことで、潜水艦の攻撃によって岩礁は破壊された。Jackは呪文を使って脱出した。

Jackは夢の中で、《イスの大いなる種族》として過ごした6年間を思い出す。Jackの父親も《イスの大いなる種族》と精神交換していたため、Jackは人間と《イスの大いなる種族》のハーフのような存在であり、そのため予知能力を持っていたのだ。

Jackは現代に帰還するが、精神病院で首を吊った。

(おわり)

略称「CoC:DCotE」。クトゥルフ神話はパブリック・ドメインだが、本作はケイオシアム社から正式なライセンスを受けている。

一人称視点のアドベンチャーゲームだが、銃撃戦もあれば、近接戦闘もあり、ステルスもある。しかし戦闘を楽しむほど快適ではない。ダメージを追うと、「メタルギアソリッド3」のように自分で自分を治療するのだが、手間がかかるし、面白味もない。
正気度(SAN値)の概念があって、低下すると画面がゆがむなどの障害が発生。最終的に自殺する。しかし発狂/死亡すればリトライするだけだから、これまた邪魔な要素でしかない。
TRPG「クトゥルフの呼び声」の魅力は人間が弱いことだが、ゲームで弱いキャラクターを使うのはストレスでしかない。

ストーリーは「インスマスの影」と「超次元の影」を混ぜたようなもの。ダイナミックに展開するが、主人公はつねに受け身で、「世界を守るため戦う」という自覚に欠ける。思わせぶりに登場したルースは、物語の核心に関わることなくフェードアウト。釈然としない。

クトゥルフ神話に詳しい人なら、いくつかのワードにニヤリとするが、読まなきゃならない文章が多いため、やはりストレスになる。アクション要素を取り入れ、小説にないおもしろさを追求したようだが、いまひとつ。

「インスマスの影」をベースにしたのはよかった。やっぱクトゥルフはこのくらストレートでなくっちゃね。



Steam: Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth

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