維新の嵐 (PC98) Ishin no Arashi

1988年 ゲーム 2ツ星 ゲーム:シミュレーション 和風

多くのキーボードを破壊した「説得」ゲーム

コーエーが提唱する「リコエイションゲーム」の第1弾。幕末の実在人物の1人を選んで、日本の思想統一のために奔走する。言うことをきかない相手を殺すこともできるが、ゲームの主眼は「説得」にある。スペースバーやリターンキーを連打して、自分の考えをしゃべりまくって相手を圧倒するのだ。このとき連打しすぎてキーボードを壊す人が多かった。かくも説得とは熱いバトルだったのだ。

当時、私は幕末や明治維新のことをよく知らず、「尊王」「公議」「佐幕」「開国」「攘夷」といった思想の違いを理解していなかった。とにかく来る日も来る日もキーボードを連打するだけ。それで歴史が変わったかどうかも、史実を知らないからわからない。目の開いていない志士だったな。

ゲームとしては駄目だけど、どんな思想であってもキーボード連打で説得できるシステムは秀逸だ。幕末を舞台に据えたことで、展開が制約されてしまった気がする。まぁ、荒削りだったので、惜しい気もしないけどね。

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