「大阪では何体か倒したらしい」

評判が悪かったので、期待せずに見たんだけど、すっごくおもしろかった。これほど興奮したSF映画は久しぶりだ。1898年発表の古典SFに忠実であることもいいが、主人公を(あまり頭のよくない)港湾労働者に設定し、ただ子どもたちと生き残ることだけに集中した構成が秀逸だよ。
たとえば、敵の正体を見たがる息子と身を案じる父親が衝突するシーンが印象的。息子は頭がいいので、敵が正体不明のままでは納得できないのだ。途中で知り合った男も希望や信念が邪魔して、素直に逃げられないでいた。この異常な世界においては、愚直な父親がとても頼もしく見えた。

映像も強烈だった。トライポッドが人々を襲うシークエンスは、映画やアニメでさんざん見てきた既視感と、圧倒的なリアリティが交錯して、息が詰まるほど緊張した。「そんな馬鹿な?」と考えていたら殺されそうだが、「そんな馬鹿な!」と考えずにはいられない。

見たあとに、いろんなことを考えさせる映画だった。

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