レビュー  2006年04月08日  に発表された 

立喰師列伝
Tachiguishi-Retsuden / The Amazing Lives of the Fast Food Grifters

3ツ星

やばい、ヤツは映画のプロだ...!

恐るべきは、この映画で興業が成り立つことだろう。押井守の個人的な趣味であり、出演者も知り合いばかり。つまるところ本作は、押井守がお世話になった人たちとの記念に作ったプライベート映像である。その制作費をスポンサーからぶんどって、劇場で上映してしまうのだから、本当にすごい。
好きなことを好きなようにやるために、どれほどの努力がいるのだろう?

私は古参の押井守ファンであり、『うる星やつら』第122話「必殺! 立ち食いウォーズ!!」や『赤い眼鏡』などで立喰師にも馴染みがある。それでも初見はつらかった。どこをどう楽しめばいいのか、

どこをどう楽しめばいいのか、よくわからなかった。
しかし2度目はおもしろくなった。押井節は耳に聞こえても、意味を理解するのに時間がかかる。2度3度と見ることで、状況が把握でき、その可笑しさがわかってくるようだ。「すでに滅びた職業」というキーイメージをつかめば、世界観やキャラクターが理解できる。あとは好き嫌いだけ。そして私は嫌いじゃなかった。

  1. 月見の銀二 (吉祥寺怪人) ... 説教がないのは反則。つかみはオッケーじゃない。
  2. ケツネコロッケのお銀 (兵藤まこ) ... これまた芸が難解すぎ。ビジュアルは素晴らしい。
  3. 哭きの犬丸 (石川光久) ... 負けることで勝つ。よく思いつくな。
  4. 冷やしタヌキの政 (鈴木敏夫) ... 頭がくらくらしてきた。総括してくれ。
  5. 牛丼の牛五郎 (樋口真嗣) ... システム崩壊の予感。
  6. ハンバーガーの哲 (川井憲次) ... 七面六臂の神山店長が素晴らしい。
  7. フランクフルトの辰 (寺田克也) ... 立喰師にあこがれる男。母親との会話がつらい。
  8. 中辛のサブ (河森正治) ... 手がつけられない怪物だ。

いろんな意味で分類の難しい映画だ。

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