ジャッカルの日 The Day of the Jackal

1973年 外国映画 4ツ星 テロ 主人公は殺し屋 刑事・警察

乾いたタッチで描かれるプロ同士の対決

怨恨も思想もなく、ただ淡々と仕事をこなしていく職人たち。順調に進んでも慢心せず、不測の事態が起こってもあわてない。高まる緊張感──しかし決着はあっけない。単調なんだけど、なぜか魅せられる。不思議だ。

結局、ジャッカルは何者だったのか? 余韻を残すラストがたまらない。いずれにせよ、ジャッカルは悪人であり、その行為に同情できるところはまったくない。なのに寂しく思えてしまう。勝利したルベル警視もうれしそうに見えない。最後まで言葉を交わすことがなかった2人。そこに友情があったと思うのは、うがちすぎだろうか。

『ジャッカル(1997)』が本作のリメイクだと知ってショックを受ける。ぜんぜん共通点がないじゃん! リメイクするとき、オリジナルを見なかったのか?

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