[Edit]
[レビュー1978年10月01日に発表された 

西遊記 (堺正章,夏目雅子主演/全26話)

Monkey

「それは次回の講釈にて」

日本における西遊記のイメージは、本作によって方向付けられた。とりわけ三蔵法師を美女・夏目雅子が演じたことはエポックだ。三蔵法師は中性的な男子であって、女性ではない。美しい顔立ちだが、おっぱいはなく、股間にあるべきものがある。そう妄想して、奇妙な興奮をおぼえた人も多いのではあるまいか?
『飛べ!孫悟空』ほどではないが、本作の演出もぶっ飛んでいて、孫悟空がドリルで山に穴を開けたり、ぐれた三蔵がディスコで踊ったりする。それでいて、ふざけすぎてない。バランス感覚が素晴らしい。

堺、西田敏行、岸部シロー、3人の掛け合いも絶妙で、互いを「猿」「豚」「河童」と呼び捨て、時に裏切ったりもするけど、奇妙な信頼関係で結ばれているのが心地よかった。ただ仲がいいだけが友情じゃない。

主題歌の『Monkey Magic』と『ガンダーラ』も素晴らしい。ときどき挿入される中国ロケの情景が、途方もない旅をしている実感を与えてくれる。ほんとうによくできたドラマだった。

Share

Next