レビュー  2002年10月29日  に発表された 

ブラッド・ワーク
Blood Work

3ツ星

犯人がわかるまでは楽しかった......

あらすじ(結末まで)

元FBI心理分析官テリーは連続殺人犯「コード・キラー」を追跡していたが、突然の心臓発作で倒れてしまう。テリーは心臓移植によって一命を取り留めるが、FBIを引退し、クルーザーで隠居生活をはじめた。
ある日、グラシエラという女性に、姉を殺害した犯人を探してほしいと依頼される。テリーは断るが、姉の心臓が自分に移植されていることを聞いて引き受ける。となりのクルーザーで生活するノーワンを助手にして、捜査をはじめた。

テリーは現役の友人たちの協力を得て、同様の手口でもう1人殺されていたことを突き止める。犯人はテリーに移植する心臓を確保するため、条件に適合する人間を殺していたのだ。

テリーはコード・キラーが残していたメッセージの意味に気づき、その正体がノーワンであることに気づく。ノーワンは、また自分を追いかけてほしくて、テリーに心臓をプレゼントしたと告白する。ノーワンはグラシエラと彼女の甥を人質に取るが、テリーは2人を救出。ノーワンを射殺する。
テリーは3人で、新しい生活を始めるのだった。

このとき、クリント・イーストウッドは72歳。2年前までFBI捜査官だったという設定には無理があるものの、今にも消えそうないのちで捜査する姿は感動的だった。

無関係に見える事柄が少しずつつながって、事件の全体像が見えていく過程はおもしろかった。犯人と、その意図にも驚かされた。しかしそこから先は蛇足。テリーは悪者を退治して、ハッピーエンド。ノーワンはどうやってテリーを現役復帰させるつもりだったのか。

ちょっとラストを変えてみよう。

妄想リメイク

テリーはノーワンの正体に気づくが、ノーワンはすでにグラシエラと甥を人質にしていた。ノーワンは、いかに自分がテリーを尊敬しているか、テリーのためどれほど苦労したかを説明する。ノーワンは毒薬を飲むように命じ、テリーは飲んだ。

「いま飲んだものは肝臓を殺す薬だ。生き残るためには、肝移植するしかない。これからおれは脳死するから、おれの肝臓を取り出してくれ。テリー、おまえの一分になりたい」
しかしテリーは、ノーワンの肝臓を撃ち抜いた。
「ああ! これじゃプレゼントが!」
「おまえと生きるなんてごめんだ」
「それじゃ、いっしょに死んでくれるのか?」
「それは仕方ないな」
テリーはノーワンを射殺した。

警察が駆けつけ、テリーは病院に運ばれた。肝移植のドナーを見つける時間はない。テリーはみなに別れを告げ、目をつむった。

ふと、テリーは目覚めた。グラシエラの肝臓が部分的に移植されたのだ。姉の心臓が適合したから、グラシエラの肝臓も適合した。すべては移植できないため、治療は長く続くという。
「もう少し、生きてみるか」
テリーは涙をこぼした。

ちょっと後味が悪いかな?

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