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[レビュー1959年12月17日に発表された 

渚にて On the Beach

「THERE IS STILL TIME.. BROTHER (兄弟たち まだ時間はある)」

心地よい破滅を描いた名作。モノクロ映画特有のテンポの悪さ、説明の不親切さはあるものの、どんな作品かを知ってみれば感慨深い。

放射能汚染で死滅することが確実な世界。起死回生の秘策もなく、略奪や暴行もなく、運命を受け入れ、静かに暮らす人々が印象的。ワインを飲みきれないと文句を言う老人もいれば、無謀なカーレースに血道を上げる若者もいる。
そんな「心地よい破滅」があろうだろうか? そこに疑問がないと言えばウソになるが、人類は終末を経験していないので、ないとも言い切れない。東日本大震災で整然としていた日本人を見ると、あり得るかもしれないと思えてしまう。

「まだ時間はある」と告知されてから半世紀。あとどのくらい時間があるのだろう?

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