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[レビュー2006年07月22日に発表された 

神の左手悪魔の右手

God's Left Hand, Devil's Right Hand

これじゃ単なるサイコホラー

神のごときソウの前では、単なる殺人鬼などゴミみたいなもの。異常者が、想像を絶する異常現象に巻き込まれるのが原作の魅力だが、その魅力を再現できてない。

お父さん(田口トモロヲ)が熱演しすぎ。主役であるはずの姉・イズミの影が薄すぎ。若い娘さんが大量に出てくるので、イメージが埋没しちゃった。ソウくんも裏方にまわっているので、クライマックスの立ち回りが唐突。事件の中核にいるモモちゃんも、常識の内にいるのか外にいるのかあいまいだ。この3人にもうちょい個性があればと思うが、ふつうの人であることが前提だから、難しい。

思えば、楳図かずおの作品に出てくるキャラクターはあんまり個性がない。個性があるのは殺害方法や置かれた状況の方だから、女の子たちは没個性な美少女なのか。しかし実写だとシラけてしまう。

ラスト、ビュービュー風が吹く浜辺でミニチュアの家とスケッチブックを燃やすシーンはシュールだった。せっかくR-15指定をもらったのだから、もっと過激に作るべきだった。まぁ、監督の交代や低予算、題材の難しさを考えると、この映画がおもしろくないのは仕方ないかもしれない。

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