[Edit]
[レビュー2006年10月05日に発表された 

コードギアス 反逆のルルーシュ (第1期・全25話+総集編2話)

Code Geass: Lelouch of the Rebellion

すごいアニメが出てきたもんだ

ダークな主人公、超能力、ロボット、美少女、頭脳戦、集団の指揮、架空戦史、侵略と支配、友情、いまだ明かされぬ超文明の存在......。これほど多くの要素を詰め込んだアニメも珍しい。とりわけ驚くのは、悪をためらわないところ。類似の作品としては『DEATH NOTE』が挙げられる。しかし夜神ライトとちがいルルーシュには友がいて、気になる女性がいて、守るべき妹がある。母への思慕や父への義憤もある。こうした「情」を秘めることで、ルルーシュの人間性は奥行きを増した。よく考えられている。

ルルーシュは目的達成のためなら、容赦なく殺す。殺すたびルルーシュが苦しんでいるとしても、行為が許されるわけじゃない。既存の方に従えば間違いなく悪だ。しかし革命を成し遂げれば、悪は悪でなくなる。多くのアニメで語られてきた正義や悪が、一気に色あせてしまった。

定石に従えば、スザクが主人公で、ルルーシュは敵(もしくはライバル)になる。これを逆転させるなんて考えられない。本来なら主人公であるはずのスザクが、徹底的に不人気であることにも驚かされた。もはや時代は、甘っちょろい正義を必要としないのか。今後、こうしたダークな作品が増えていったら、子どもの情操教育はどうなるのか。いや、むしろ、じゃんじゃん見せたい。そんな余波が気になるほど、衝撃的な作品だった。

早く第2期を見たいよ。


Share

Next