HINOKIO ヒノキオ HINOKIO

2005年 日本映画 3ツ星 ★妄想リメイク ロボット 主人公は子ども 学校 怪談:都市伝説 電脳

前半は素晴らしいけど、後半は見る価値なし

ヒノキオの映像表現は素晴らしい。子どもたちも好演している。なのにストーリーが弱すぎて、がっかりした。駄目な点を3つ挙げる。

1.ガキ大将を女の子にするな
女の子が演じているだけじゃなく、本当に女の子だったのは、驚くと言うより呆れた。それじゃ子分どもは女の子に従っていたのか? 後半はやたら女の子が強調され、ロボットごしの恋愛がテーマになる。恋愛は強い動機付けになるけど、この物語に必要か? 同じ命を賭けるにしても、好きな異性より友だちの方が純粋だっただろう。
2.感覚共有はやりすぎ
せっかくリアルな遠隔操作ロボットを描いてきたのに、唐突に技術水準が飛び抜けている。技術的に可能だとしても、このロボットに搭載する必要はない。 感覚を共有できるなら、身代わりロボットの弱点はない。身代わりロボットを使うことを肯定したいのか、否定したいのか、わからなくなってしまった。
3.なぜゲームを混ぜる?
ゲームと現実がごっちゃになる展開はわけがわからない。ゲームと現実がつながっていると示すことに、どんな意味があるのか。『ノーライフキング』(1989)からまったく成長していない。残念すぎる。

ちゃんと作れば日本映画史に名を残せただろうに。もったいない。

妄想リメイク

納得できなかったので、期待するストーリーを考えた。友情と恋愛をからめ、仮面をかぶったまま信頼関係を築けるかをテーマにしてみた。

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