レビュー  1988年03月19日  に発表された 

装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ
Armored Trooper Votoms: Red Shoulder Document - Roots of Treachery (OAV)

4ツ星

小説を読んでおいてよかった

アニメは時間が短すぎて、プロットの魅力が活かされてない。転倒しかけたATをブースタンドで立ち直らせるキリコの技量、自分を「二重の囚人」と称した閉塞感、レッドショルダーの施設運営に感じた「理念」、ペールゼンがキリコと2度会っていること、カースンの不自然な動き、リーマンの忠誠心がもたらす失敗など、やはり小説『ザ・ファースト・レッドショルダー』の方が細かく描写されている。

『ザ・ラストレッドショルダー(1985)』から見ると、グレゴルーたちの粗暴さに驚く。キリコと打ち解けるには、もうちょい時間がいるよね。このあたりは小説でも急ぎ足だったので、もったいない。いい小隊になりそうなのに。
軍隊に属していながら、だれの支配も受けないとするキリコの特異性。キリコの理解と協力を必要としながら、それが叶わないと知ったペールゼンの落胆。あぁ、時間が足りなすぎるよ。
「異能生存体」という設定は、作品の世界観や緊張感を破壊しかねない。それだけ慎重に、ていねいに描いてほしかった。2時間の映画だったら、すごくおもしろかったと思う。

余談だが、本作でお目見えする陸戦用ファッティー。肩にパイルバンカーが装備されているんだけど、どうやって攻撃するんだろうか? 槍が伸びても手の方が長いから、使い勝手が悪そうだ。

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