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[レビュー2007年01月11日に発表された 

ひだまりスケッチ (第1期・全12話)

Hidamari Sketch

なじみのない世界で繰り広げられる、なじみ深い日常

高校の美術科ってどんなところ? 女子高生の半共同生活ってどうなの? それは近くて遠い異世界だ。凝ったストーリーも、飛び抜けたキャラもなく、平凡ではないが特別でもない日常が過ぎていく。不思議となごむ作品だった。

演出面も変わっている。唐突に写真が挿入されたり、気がつくとモノの配置が変わっていたりする。このへんは新房昭之のセンスだろうか。とりわけ第10話の富士山は強烈。制作サイドとしては苦肉の策らしいけど、ここまでやられると痛快だ。手を抜くにしてもセンスが光る。

それと時系列のシャッフルがおもしろい。後半まで気づかず困惑したが、わかってみるとなるほどなぁと感心する。革新と停滞の入り交じる高校生活をこのように表現するのは斬新だ。

いろんな意味でギリギリの作品だ。ちょっとバランスを崩しただけで、猛烈に嫌われそう。その微妙さ加減がおもしろかった。


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