ティアーズ・オブ・ザ・サン Tears of the Sun

2003年 外国映画 2ツ星 主人公は軍人 戦争 @B.ウィリス

よくある米軍プロパガンダ映画

本作の特徴は、政治的・哲学的な葛藤をいっさい省いていること。
とにかく米軍バンザイ。反乱軍は教会に乱入して、武器をもたぬ住民を虐殺しまくる。対する米軍兵士は我欲を捨てて、ただ住民を守るために戦う。大統領の息子(住民の代表)も自由を愛してやまない。
もうね、赤面しちゃうほどミエミエの構図ですよ。

米軍兵士たちも従順すぎて不気味。
きみたちの行為はただの命令違反じゃなくて、アメリカを政治的な窮地に追い込む軽挙であり、しかも部隊全滅の危機に瀕しているのに、みんな冷静だよな。
ゲーム脳じゃないかと疑いたくなる。

この映画を見て「米軍ってカッコイイ!」と喜ぶ人は少ないだろう。しかし多くの有権者たちに「遠い外国の戦争を放っておいていいのか?」と思わせるだけの効果はあったと思う。

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