イレイザー Eraser

1996年 外国映画 2ツ星 アクション @A.シュワルツェネッガー

考えてみると、ちょっと怖い映画

証人保護プログラムのエージェントとか、極秘開発されたEM銃(レールガン)とか、それっぽい要素を加えているけど、やってることはいつもと同じ。ひたすらパワーで押しまくるだけ。頭空っぽにして楽しめる娯楽映画だった。

今回の敵集団は、知性ではなく暴力で押してくる。証拠隠滅のプロ集団だから、どれだけ犯罪の証拠を残しても平気なんだろうか? それはそれで怖い気もするが、あまりにも物理的パワーが強くて、考えていられなかった。

そして強引なラスト。アメリカって本当に裁判に絶望してるのね。犯罪→逮捕→裁判→刑務所送りという図式が成り立たないので、犯罪→死に直結しているんだな。こういうラストを喜ぶアメリカ社会も怖い気がするが、物理的パワーに押し流されてしまった。
斜めに見ると、ちょっと怖い映画だったかもしれない。

ページ先頭へ