レビュー  2007年11月15日  に発表された 

アサシン クリード (PS3)
ASSASSIN'S CREED

3ツ星

なぜ「1」と付けなかったのか

あらすじ(結末まで)

 青年マイルスは正体不明の研究所に拉致され、アムニスという装置にかけられる。アムニスは遺伝子に刻まれた前世の記憶を呼び覚ます。マイルスの意識は12世紀の中東に飛ばされた。
 1191年、十字軍とイスラム勢力が聖地エルサレムをめぐって熾烈な争いを繰り広げていた。事態を憂慮したアサシン教団は、双方の幹部9名の暗殺を決意し、教団屈指の実力者であるアルタイルを差し向けた。
 アルタイルはマイルズの遠い先祖であり、アムニスを通じて一体化している人物だった。研究所はアルタイルの記憶を知りたがっているが、具体的なことはわからない。目的の箇所だけ再生することはできないため、マイルズは順を追ってアルタイルの行動を体験することになった。

 アルタイルは9人のターゲットを次々に暗殺していく。その中で、ターゲットたちが私利私欲のためではなく、彼らなりの信念に基づいて平和を模索していたことを知る。それは暗殺によって平和を求めるアルタイルと同じだった。
 ターゲットたちは、十字軍の最大勢力テンプル騎士団の幹部だった。彼らの行動の背景には、騎士団が発掘した秘宝「エデンの果実」があった。エデンの果実には強力な洗脳作用があって、民衆を意のままに操ることができるのだ。
 黒幕は、アルタイルに暗殺を命じた導師アル・ムアリムだった。彼は10人目のテンプル騎士団幹部であり、エデンの果実を独占するために暗殺を命じていたのだ。アルタイルはエデンの果実による平和を否定し、アル・ムアリムと対決する。
 アル・ムアリム殺害後、エデンの果実を破壊しようとするが、地球儀のビジョンが投影されたところでアムニスの同期が途切れ、マイルズは現代に引き戻された。エデンの果実に類する秘宝は世界中に点在しており、その位置をテンプル騎士団の末裔が知ってしまったのだ。
 現代に帰還したマイルズには、アルタイルと同じ特殊能力「鷹の目」が備わっていた。

(おわり)

 最大の問題は本作で完結しなかったこと。タイトルが『アサイン・クリード PART I』だったら、これほどショックは受けなかっただろう。さんざん引っ張って、続編を買ってねと言うやり方はえげつない。

 アムニスによる過去の追体験や、ファンタジックな秘宝探索はおもしろい。しかしアサシン教団や12世紀のエルサレムに馴染みがないため、今ひとつ没入しづらい。映画2本分のアイデアが詰め込まれているようだ。アサシン教団を題材にしたことに、どんな意味があったのか。わからない。わかりたい。

 グラフィックはすごい。これほど遠くまで見渡して、これほど多くの人間を動かせるのか。エルサレムの町を縦横無尽に散歩するのは楽しい。反面、暗殺は暗殺らしくない。アルタイルの能力が高すぎて、スニーキングする必要がないからだ。大勢に囲まれても攻撃してくるのは1人だけだから、力押しで突破できる。しかし「群衆にまぎれる」という切り口はよかった。メタルギアらしくないからといって欠点にはならないだろう。
 繰り返しになるが、もっとテキパキ展開させて、本作で物語を完結させてほしかった。

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アサシン クリード (PS3)