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[レビュー2007年10月26日に発表された 

装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ (全12話) Armored Trooper Votoms: Pailsen Files (OAV)

これが新時代のロボットアニメか

CGで描かれたATは意外によかった。装甲がへこんだり、破壊される様子もそれっぽい。アニメキャラとの対比も違和感ない。これからのロボットアニメはCG描写が主流になるだろう。一方で、アニメ的なコマ割りに限界も感じた。CGで描くと、ロボット同士の距離にウソをつきにくくなる。新しい演出手法が求められるだろう。新たな表現、新たな魅力の創出に期待がかかる。

物語はキリコが異能生存体であることを前提にしている。そのため、キリコが生き残るのは当然で、結果としてどんな被害が出るかに興味が向く。局地的な気象異常から惑星規模の天変地異にスケールアップする流れはおもしろかった。キリコ以外の「近似値」が、異能生存体の能力を自覚したとたんに破滅したのも興味深い。戦争の狂気とは、こういうものかもしれない。
欲を言えば、惑星ガレアデのダウンバーストがモナド決戦に影響してほしかったかな。それとザキを「プロト・ゼロ」と呼び、「プロト・ワン」の開発につなげるシーンがあってもいいような。ラストも、このあとキリコは戦線に復帰し、リドに送られるわけだが、イメージ的につながらない。まぁ、本作は無理矢理ねじこんだ外伝だから、仕方ないか。

それにつけてもキリコは孤独だ。レッドショルダーの仲間たちを失い、異能者の仲間たちも失った。テレビシリーズスタート時にキリコが人間不信になっていたのも無理はない。してみると、ゴウトたちとの交流やフィアナとの愛情が、どれほど彼を救っていたか偲ばれる。

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