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[レビュー2007年07月26日に発表された 

海坊主 / モノノ怪 (3-5話)

Umibouzu - Mononoke

真実はそれほど残酷ではなかった

今回は海上の密室。船とは思えぬ広大な造りは見事だが、視覚情報が多すぎて困惑する。テーマは「誰が船を魔の海域に誘導したか?」。しかし乗客が8名(娘、僧侶、その弟子、お侍、修験者、商人、船長、薬売り)もいて、海座頭(cv:若本)の問答がおもしろいから、注意が逸れてしまった。

物語のキーとして、虚ろ舟がクロースアップされる。僧侶がえんえん告白していくのだが、想像したほど認識と現実の差がなくて拍子抜け。兄と妹の禁断の恋ならば、少女革命ウテナのような暗さがあるかと身構えていた。
ラストで毒が抜けた僧侶は美形になる。この美形なら、妹に慕われるのもわかるが、悪が露見した者の末路としては納得しがたい。むしろ、醜悪な顔があらわになる方が説得力があったと思う。

さて今回は薬売りが「神」と「モノノ怪」と「あやかし」の違いを説明していたが、いまいち理解できなかった。それは薬売りの立ち位置が不明瞭だからだろう。べつに薬売りの正体に興味はないのだが、世界観の説明があるなら避けて通れない。
あれこれ説明したわりに、スッキリしないエピソードだった。

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