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[レビュー1992年04月09日に発表された 

世にも奇妙な物語 1992 春の特別編

Yonimo Kimyouna Monogatari : 1992 Spring

ヤツが帰って来た

シャドウ・ボクサー (柳葉敏郎)

[あらすじ] 主人公は連戦連敗のプロボクサー。ある試合でノックアウトされ、そのまま病院で手術を受ける。目を覚まし、悔しがる主人公。もう戦わせたくない彼女。再起をかけて練習をはじめると、相手が遅く見える。そうではなく、主人公が速くなっているのだ。これなら勝てるかもしれない。「速く!速く!速く!」主人公は自分の速さを高めていった。

[感想] 勝つために速くなろうとし、生きるために遅くなろうとする。ただ暴走するのではなく、けんめいに抵抗する姿がかっこよかった。そしてエピローグが切ない。影ながら彼女を守るから、シャドウ・ボクサーだったのか。

笑いの天才 (菊池桃子)

[あらすじ] 主人公は売れない女性芸人。なにをやってもお客さんを笑わせることができない。それでもがんばることを決意すると、彼女のコントをみんなが笑ってくれるようになった。しかし今度は逆に、なにをやっても笑われてしまうので、精神的に追い詰められていく。

[感想] 『4次元への招待』にある同名エピソードの翻案で、『奇妙な出来事』にも同じネタがあった。オチだけちがうけど、ぱっとしない。

奇遇 (片岡鶴太郎)

[あらすじ] マンションに引っ越してきた翌日、お隣にも住人が越してきた。その男の名前は自分と同じだった。「奇遇ですね」とおもしろがるが、あまりにも共通項が多いので、だんだん気味が悪くなってくる。
[原作]高井信「世にも奇遇な物語」

[感想] 仕組まれた偶然やオカルト現象ではなく、本当に奇遇だったのは驚き。公園のベンチで互いの気持ちを確認し合うシーンは印象的だった。

震える愛 (南果歩)

[あらすじ] 主人公は幸せの絶頂にある女性。ある夜、道を歩いていると激しい頭痛に襲われ、彼氏が浮気しているヴィジョンを見てしまう。男がウソをついていると反響になる主人公。そして超能力が暴走した。

[感想] かわいいけど、じつは狂っている女性を南果歩が好演。ストーリーはよくわからないが、被害者ぶる加害者のイメージは怖かった。

気づかれない男 (陣内孝則)

[あらすじ] 主人公は売れない役者。座右の銘は「存在感」。ある日、目立とうとする性格が災いしてチンピラに因縁をつけられ、路地裏でこっぴどく殴られる。やけになった主人公は、自宅の壁に張ってあった「存在感」の紙を破り捨ててしまう。

[感想] ドラえもんの「石ころぼうし」の翻案。存在感と叫ぶ陣内孝則がよかった。

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