レビュー  2001年11月11日  に発表された 

X-ファイル 第9シーズン (全20話)
The X-Files 9th Season

1ツ星

信頼できるのは、ドゲットだけ

9年にわたる『X-FILES』シリーズも、ついに最終章。しかし最終回以外はいつものエピソードで、特別な盛り上がりはなかった。おもしろかったのは「4-D」、「英雄に捧ぐ」、「境界」、「解放」あたり。どれも少しずつ不満はあるけれど。

気がつくと、ドゲット以外に感情移入できるキャラがいなくなっていた。
レイエスの信念には根拠がない。スカリーは家族以外に冷淡すぎる。スキナーは意味不明に隠し事をする。モルダーはみんなの好意を無にしてばかり。どいつもこいつも異常だよ。
『X-FILES』は事件の謎が解明されないことが多く、その後味の悪さが魅力だった。しかし中盤以降は、事件よりキャラの方が不可解になってしまう。こうなるとドラマが成立しない。残酷なシーンにびっくりするだけ。
怪物と怪物が場外乱闘している世界では、ドゲットのような常識人の存在はありがたかった。

そしてシリーズ最終回「真実」だけど......意味的には「三角フラスコ」や「ジ・エンド」と同じで、がっかり。やっぱりモルダーとスカリーは、もっと早く、完全に退場させるべきだったな。『X-FILES』というコンテンツが、スタートコンビと心中してしまったのは残念でならない。

余談だが、「解放」に登場したアカデミーの教え子ヘイズがよかった。尋常ならざる推理力か、それとも統合失調症の妄言か? その不可解さに魅せられる。彼をX-ファイル課に配属させれば、人気を盛り返せたと思うよ。

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X-ファイル 第9シーズン (全20話)