レビュー  2006年12月01日  に発表された 

愛と欲望の毛皮(ダリオ・アルジェント) / マスターズ・オブ・ホラー (S2-19)
Pelts / Masters of Horror

3ツ星

いかにしてゴア表現を呑ませるか

あらすじ

金と女に目が無い毛皮職人のジェイクは、ストリッパーのシャンナに熱を上げていた。ある日、ジェイクはきわめて上質なアライグマの毛皮を手に入れる。この毛皮で最上級のコートを作れば、シャンナを口説けるはず。舞い上がっていたジェイクは、毛皮に触れた人間が次々に怪死していることに注意を払わなかった。

『マスターズ・オブ・ホラー』第2期、邦題『13 thirteen』の6本目。通算19本目。原作はF.ポール・ウィルソン。まったく知らない。

ゴア表現はホラー映画ファンに喜ばれるが、嫌悪され、批判されるリスクがある。そこで監督は、常識人が好きそうなネタをからめることにしたようだ。被害者はアライグマが受けた仕打ちをそのまま返される。罠を仕掛けた者は罠に、毛皮を切った者は切られて、縫い合わせた者は縫い合わせられて死ぬ。痛々しくて見てられないが、「アライグマの復讐」とか「毛皮を商品化することの是非」といった観念が脳裏をよぎり、目を逸らせなくなる。うまい調理法だ。
もちろん本作は悪趣味なスプラッタームービーであって、崇高なメッセージなどありはしない。まぁ、どう受け取るかは個人の自由だが。

それにつけても痛々しい。自分でやる(やらされる)ところが強烈。ビリビリくるような感覚はまぎれもなく嫌悪感だ。当然の報いでも、笑えることじゃない。


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愛と欲望の毛皮(ダリオ・アルジェント) / マスターズ・オブ・ホラー (S2-19)