KITE LIBERATOR / カイト リベレイター KITE LIBERATOR

2008年 アニメ 2ツ星 主人公は殺し屋 地球外生命

どうするつもりだったのか?

前作『A KITE』をエロ抜きリニューアルしたと見せかけて、じつはまったく異なる作品になっていた。制作現場のゴタゴタで意図した結末にならなかったそうだが、どんな結末を意図していたのだろう? あそこまで風呂敷を広げてしまったら、どうにもならないような気がする。

映像クオリティは高い。絵柄、動きだけでなく、カメラワークもばっちり。百南花ちゃんは愛らしく、向井さんは凛々しい。暗殺モードのマント衣装や、コンタクトレンズの青い瞳も決まってる。なのに、アクションがぜんぜん足りない。うまそうな料理が運ばれてきたと思ったら、ちょっと舐めただけで片付けられたみたいだ。

百南花ちゃんはかわいいけど、じつは不気味な存在だ。表情はあるのに、心の動きがまるで見えない。豊かで、愛情のある暮らしを送っていながら、給料がいいという理由だけで暗殺をやっているのだろうか? ふだんの抜けた雰囲気が演技であれ、天然であれ、人間性がつかめない。タイトルの解放者(LIBERATOR)は、どういう意味なのか?
細かく説明しなくてもいい。わずかな手がかりさえあれば、あとは勝手に妄想で補完するのに。百南花ちゃんを好きになりたかった。

ページ先頭へ