ストレンヂア 無皇刃譚 SWORD OF THE STRANGER

2007年 アニメ 3ツ星 チャンバラ 時代劇

タイトルで負けている

犬が優秀で、馬の出番がなくて、ガキがうるさくて、その他大勢がチャンバラしていた。
そう、これはドラマよりチャンバラを優先したアクション映画なのだ。なるほどチャンバラはかっこよかった。よくある超能力バトルではなく、鍛えた人間同士のぶつかり合い。超人的な明の武装集団だが、雑兵に数で圧倒されると倒されてしまうのはリアルだ。個人の力量と集団の気勢、そして知略が交錯する。近年まれに見る高品質アクションだったと思う。

惜しむらくは、「ただのアクション映画」にしなかったこと。思わせぶりなタイトルをつけ、思わせぶりなキャラを配置したおかげで、雑念が混じってしまった。クライマックスに超能力や超常現象、あるいは感動的なシーンが出てくると思って見ちゃうと、損をするね。
余計な装飾のない、「ただのアクション映画」にするのは、意外に難しいようだ。

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