初恋 Hatsukoi

2006年 日本映画 2ツ星 主人公は犯罪者 恋愛

初恋より、三億円の行方が気になる

「三億円事件の犯人が女子高生だった」という、映画を観る前からわかっている設定以上のインパクトがなかった。
結局のところ、岸は恋より仕事を選んだわけで、そんな男に心の傷をつけられて、時効はないと悲しむのはナンセンスな気もする。状況が特殊すぎて、初恋のゆくえに興味が向かなかった。

緻密に再現された1960年代の情景はよかった。
親父とおふくろの青春時代を垣間見たようだ。ただ、当時の社会情勢の説明が乏しいので、安保闘争を知らない人には入りにくかったのではないか。
現在の(年老いた)みすずが過去を振り返るといった演出があってもよかったと思う。

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