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[レビュー1981年04月11日に発表された 

じゃりン子チエ 劇場版

Jarinko Chie The Movie

大人になってわかるチエちゃんの魅力

テレビシリーズは毎週見ていたが、劇場版を見たのは41歳になってから。放送当時、私は10歳だったから、チエちゃんと同じ歳か。あのころはチエちゃんの魅力がわからなかった。劇中でも母親が驚いているように、チエちゃんの賢さ、愛らしさは、尋常じゃないレベルに達している。どえらい大人物になりそうな予感もあるが、たぶん、市井の主婦になってしまうんだろうな。それが似合っているような、もったいないような、複雑な気持ちになる。

本作で描かれる大阪の下町は、貧しくて、汚くて、低俗で、荒っぽいけど、人情味にあふれている。本当はどうか知らないし、知りたくもない。これは一種のファンタジーで、夢を壊したくない。

不満があるとすれば、ややエピソードを詰め込みすぎ。アントニオJr.のエピソードがなければ、猫たちはしゃべらずに済んだ。チエが水道の蛇口が壊れた夢を見たところで終わればよかったんだ。まぁ、映画制作時はテレビシリーズがあると思わなかったから、仕方なかったのだろう。

不満はそのくらい。あとは満足。おもしろかった。もっとチエちゃんの活躍を見たくなる。だからテレビシリーズが作られたんだね。

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