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[レビュー1986年01月17日に発表された 

アイアン・イーグル

Iron Eagle

中東諸国では上映できない映画

すごく古い映画......というわけでもないんだよね。上映当時、私は15歳。そのころはアメリカがどんな国で、中東がどんな情勢か知らなかったから、あるいは楽しめたかもしれないが、オトナになってから見直すと、傍若無人な内容に圧倒される。
お父さんを救うためなら、なにをしてもいいのか? 2機のF-16はどんだけ施設を破壊し、どんだけ人を殺したのか? もみ消せる規模じゃないと思うが、こんな映画が作られてしまうところを見ると、実際にやってしまいそうなアメリカという国に恐怖する。
F-16の一機当たりの調達価格は約120億円。この事件は、米軍上層部が仕組んだ茶番劇だと信じたいね。

それと印象に残ったのは、少年ダグの脳天気さ。チャピー大佐から多くの若者が死んでいった過去を知らされても、ちっとも怖がらない。戦って死ぬことは名誉なのだ。あまりにも想像力がない。また戦闘中にも音楽を欠かさないスタイルは、かっこいいと言うより、イカれてる。新人類すぎる。
ダグは18歳だから、私より3歳年上。この映画のとおり米軍に所属していたら、今ごろどんな人物になっているのだろうね。

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