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[レビュー2008年03月22日に発表された 

口裂け女2

Carved 2 | A Slit-Mouthed Woman 2 | Kuchisake-Onna 2: The Scissors Massacre

重すぎる

『2』と銘打っているが、『口裂け女』(2007)とは関係ない。口裂け女の誕生を描いているが、『口裂け女0~ビギニング~』(2009)ではない。『口裂け女 リターンズ』(2012)とも異なる。本当にまぎらわしい。

ストーリーはきわめて重い。1978年の地方都市が舞台だとしても、この閉塞感はつらすぎる。もうちょいファンタジー要素がほしかった。人間が妖怪になるようなことではなく、妖怪に変えてしまうアイテムや呪法などがあれば、もうちょい楽に見られた。これじゃ救いがなさすぎる。

美女が不幸になる展開は、一種の甘い芳香を放つのは事実だが、飛鳥凛は明るく快活なイメージが強いため、うまく噛み合っていない。事件が起こる前から妬みを買っていたならまだしも、周囲の反応は酷薄すぎる。あるいは、彼女の主観でそう見えるだけかもしれない。あれだけの怪我をしたのだから、性格がみにくく歪んでも仕方ない。また、妖怪になるには必要なステップだろう。どんな悲惨な目に遭っても、それだけで妖怪になるのは不自然だ。

長女の決断は衝撃的だったね。三女のために幸福を捨てたのに、希望が見えたとたん、鬼になってしまった。長女のパートはあまり注目してなかったので、意表を突かれた。真弓も無警戒だったため、なぜ殺されたのか、わかってないみたい。わかってないから無差別な復讐になると言いたいようだが、やはり唐突感がある。

実在の事件をモチーフにしたような雰囲気はよかった。モンスターとしての魅力はないが、切り口はおもしろかった。

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