英雄の条件 Rules of Engagement

2000年 外国映画 2ツ星 主人公は軍人 戦争 法廷

それはそうだけど、それでいいのでしょうか

原題は「交戦規定」。海兵隊大佐は交戦規定を守ったかどうかが問われている。裏を返せば、交戦規定を守っていれば殺傷も許容されるわけだ。まぁ、この映画を見るかぎり、そして最終弁論を聞くかぎり、大佐が無罪であることに異論はないのだが、どうにも釈然としない。なにか見落としているような気がする。

政府は大佐をスケープゴートにするつもりだったようだが、大佐が有罪なら、そんな人物を派遣した政府にも責任があるだろう。命がけで救出した大使に不利な証言をされるのも口惜しい。しかし大佐は気にした風もない。ただ純粋に、交戦規定を守ったことを証明したいだけなのだ。

映画で見えている部分に文句はないが、見えてない部分があるような気がしてならない。
そもそも「外国の民間人を虐殺した容疑」なんてテーマを、娯楽映画で取り扱うべきではないと思う。

ページ先頭へ