レビュー  2007年12月14日  に発表された 

アイ・アム・レジェンド
I Am Legend

4ツ星

「レジェンド」は、そーゆー意味じゃない

リチャード・マシスンの小説『吸血鬼』の3度目の映画化。1958年版は見てないが、1971年版と同じく、今回もレジェンドを英雄に置き換え、「価値観の逆転」が弱まっている。じつに惜しい。

しかし惜しいのはラストだけで、そこまでの描き方は秀逸。無人のマンハッタンの映像は衝撃的だし、愛犬サムとの交流は切ない。ダーク・シーカーを怪物として見ているネビルは、犬を飼ったり、罠を仕掛けたり、愛するもののために命をかけて挑んでくる側面に気づかない。はっきり言及せずとも観客が気づいていく演出は見事だった。
それがなぜ、あのラストに結実するのか? 彼女を生かしておけば、新たな可能性が生まれたはずなのに……。ネビルは、自分がどう見られているか、気づいたのだろうか。

でも、おもしろかった。惜しいと思うけど、見る価値はあると思う。

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