[Edit]
[レビュー2007年12月14日に発表された 

アイ・アム・レジェンド

I Am Legend

「レジェンド」は、そーゆー意味じゃない

リチャード・マシスンの小説『吸血鬼』の3度目の映画化。1971年版と同じくレジェンドを英雄に置き換えたため、「価値観の逆転」が消えてしまった。制作者は原作を読んだのか?

しかし惜しいのはラストだけで、そこまでの描き方は秀逸。無人のマンハッタンの映像は衝撃的だし、愛犬サムとの交流は切ない。ダーク・シーカーを怪物として怖れるネビルは、彼らが犬を飼ったり、罠を仕掛けたり、愛するもののために命懸けで挑んでくる側面に気づかない。主人公は気づかないが、観客が気づいていく演出はよかった。それがなぜ、あのラストに結実するのか? 彼女を生かしておけば、新たな可能性が生まれたはずなのに......。

と思っていたら、どうやらエンディングが差し替えられたらしい。「もう1つのエンディング」はちゃんと撮影され、原作の意図に沿うものだった。なぜこれが差し替えられたのか、まったく理解できない。


Share