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[レビュー1987年07月20日に発表された 

アフターバーナー (AC)

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世界がまわる!

ジェット戦闘機のドッグファイトを題材にした擬似3Dシューティングゲーム。『トップガン』(1986)の世界観を再現したゲームと認識され、ブームを引き起こした。基本的なシステムは『スペースハリアー』(1985)と同じだが、機体の動きに合わせ世界が回転するのは驚きだった。いま見ると当たり前の演出かもしれないが、大地がひっくり返るゲームなんてそれまでなかった。
残機制で、『スペースハリアー』のようなボスはなく、ひたすら敵を撃ち続けるだけ。単純といえば単純だが、みんな夢中になって出撃した。

アフターバーナーは、ジェットエンジンの排気に燃料を吹きつけ、燃焼させることで高推力を得る装置のこと。燃料効率はきわめて悪い。しかし本作は商業的な理由から未完成のまま出荷され、3ヶ月後に発表された『アフターバーナーII』においてようやくアフターバーナーが使えるようになる。本作はアニメやゲームにおける「ブースト」の嚆矢だったと思う。『サイバーフォーミュラ』(1991)のブーストポッドを見たとき思い出したのも本作だった。

『II』は『無印』を置き換えていったため、『II』を見てから『無印』を探すことは難しく、当時の私はちがいを認識していなかった。地上基地で補給を受け、離陸するとき、滑走路をバイクが並行する演出が好きだったが、じつは『II』から追加されたものだった。記憶はどんどん書き換えられていく。

近ごろはYouTubeなどでプレイ映像を視聴できる。いま見るとへなちょこで、ジェット戦闘機の動きとしてはありえないんだけど、当時はほんとうに驚愕した。自分が生きてるあいだに、ゲームがこれほど進化するとは思わなかった。

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