レビュー  2012年12月01日  に発表された 

The Cat Lady (PC)
The Cat Lady

3ツ星

難しい

あらすじ
Chapter 1 "House in the Woods"

 スーザン・アシュワース(Susan Ashworth)は40歳の孤独な女性。野良猫に餌をやるので、近所から「Cat Lady」と呼ばれていた。スーザンは人生に絶望し、睡眠薬で自殺する。
 見知らぬ草原で目覚めたスーザンは、森の奥で蛆の女王(Queen of Maggots)という老婆に出会う。老婆は神のような存在で、5人の人物──寄生虫(The Parasites)を排除すれば人生をやり直す機会を与えると提案する。スーザンが引き受けると、不死の力(Immortality)が与えられた。

Chapter 2 "Second First Breath"

 スーザンは病院で目覚めた。おしゃべりな看護婦リズ(Liz)によると、「娘」に救い出されたらしいが、スーザンに娘はいない。その夜、スーザンはリズの投身自殺を目撃する。そのことを精神科医のドクターX(Doctor X)に話すが、ナイフで刺殺されてしまう。
 目覚めると死体置き場だった。ドクターXは連続殺人鬼で、患者や看護婦の精神を支配し、殺し、その死体で芸術品を作っていたのだ。ドクターXが寄生虫であることを理解したスーザンは、彼を撲殺した。

Chapter 3 "River"

 スーザンは家に帰り、休息を取る。シャワーを浴び、食事を摂り、猫と戯れ、紫煙をくゆらせ、ピアノを弾き、隣人ともめて、スーザンは眠りに就いた。

Chapter 4 "Bullet for Susan"

 アパートに若い女、ミッチ・ハント(Mitzi Hunt)が訪ねてきた。睡眠薬を飲んだスーザンを助けた自称・娘である。ミッチはスーザンの予備の部屋を貸してほしいと言うが、その背後に蛆の女王が見えてしまったため拒絶する。やむなくミッチは自分の秘密を話す。
 ミッチは末期がんで、余命半年だった。死を避けられないとわかったとき、心を病んでしまったのは恋人ジャック(Jack)だった。ジャックは自殺志願者フォーラムでアダムの目(Eye of Adam)という人物と知り合い、導かれ、自殺してしまった。ミッチは残された時間を使って、アダムの目と会うことにした。そいつはスーザンのアパートに住んでいる。会ってどうするのか、ミッチもわからない。
 翌朝、町は深い霧に沈んだ。不審な音がするのでスーザンが様子を見に行くと、

 後日、スーザンは害獣駆除業者(The Pest Control Man)と看護婦グラディス(Gladys)に誘拐され、拷問され、殺害される。スーザンは復活し、ふたりの狂人に報復した。残る寄生虫は2名。

Chapter 5 "Some Flowers Never Bend Towards the Sun"

 アパートに帰ると、ミッチが待っていた。いっしょにパンケーキを食べ、おしゃべりする。ふたりは友だちになった。しかしミッチには時間がない。アダムの目が住んでいるのはアパートの何号室か、探しはじめる。
 いきなり不審な大工(Carpenter)が乱入してきて、スーザンは殺害される。あの世から戻ってくると、スーザンとミッチは風呂場に拘束されていた。脱出方法を探す中で、スーザンは過去を振り返る。
 30歳のころ、スーザンはエリック(Eric)と結婚し、愛娘ゾーイ(Zoe)を授かった。母親になれたことを喜んでいたが、不倫相手に執着されていること、エリックが癇癪持ちになったことに困っていた。ある日、スーザンとエリックは激しく口論し、そのせいでゾーイの発作に気づかず、死なせてしまった。ショックを受けたエリックは出て行って、やがて死体が発見された。
 現在、大工(スーザンの不倫相手?)はミッチを人質にして、スーザンにピアノを演奏するよう要求する。意味不明だが従うと、ピアノの音色に誘われ猫が集まってきた。猫たちは大工を噛み殺した。

Chapter 6 "The Legend of Cat Widow"

 アダムの目を特定すべく、スーザンとミッチはアパートの各部屋を物色していく。軽犯罪を重ね、いかれた会話に神経をすり減らしたが、結局、アダムの目は見つからなかった。

Chapter 7 "Don't Feed the Troll"

 アダムの目は、ぼけた(ふりをした)老人の息子だった。押し入ろうとすると毒ガスが充満。ガスマスクを付けたミッチだけ生き残る。
 スーザンはあの世で蛆の女王と面会する。運命を翻弄されることにうんざりしたスーザンは、蛆の女王を無視し、現世に帰還する。
 スーザンはミッチと合流し、部屋に足を踏み入れる。そこにいたのは全身不随の障害者だった。アダムの目は、唯一動く目だけでコンピュータを操作し、フォーラムの人々に自殺を唆していたのだ。ミッチは拳銃で殺そうとするが、スーザンに止められる。発砲すると部屋が爆発する仕掛けがあったから。そしてアダムの目が死を望んでいたから。このまま放置することが罰になる。銃を下ろすミッチに、スーザンは言う。私たちの勝ちよ、と。

 その後、ミッチは死に、スーザンは新たな生を得た。

キーボードだけで操作する2Dスクロールアドベンチャー。2012年発売は思えないほど古めかしいが、雰囲気は魅力的だ。しかしテンポが悪い。本筋に関係ないヤリトリが雰囲気を醸成するとはいえ、もうちょい簡潔にしてほしかった。長々と語っておきながら、核心部分が曖昧なのも困る。なぜ寄生虫たちはスーザンの存在を知り得たのか? 第4の寄生虫はスーザンの浮気相手なのか? 蛆の女王はなんだったのか?

理詰めで考えちゃダメなんだけど、感性で楽しむには冗長な気がする。



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