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[レビュー1997年02月14日に発表された 

目撃

Absolute Power

パーフェクトな反撃

大統領はあわれなほど小物で、泥棒はしびれるほど紳士。筋書きはあきれるほど単純なのに、ちゃんとサスペンスに仕上がっているのはすごい。さすがイーストウッド監督だ。
緊張は徐々に高まり、娘の怪我で頂点に達する。いよいよ反撃開始だ! と思いきや、後半は予想外の展開を見せる。
正直、がっくと膝が抜けた。そうじゃないだろと言いたかった。

しかしよくよく考えてみると、じつはバランスのとれた復讐であったと気づく。ただ他人を利用したわけじゃなく、自分も手を汚しているし、かつ復讐する権利を尊重している。
争いを避けてきた泥棒だが、じつは本気怒っていたんだね。

大統領は馬鹿だが、泥棒は馬鹿じゃなかった。
その対比が、意外におもしろかった。

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