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[レビュー1971年10月24日に発表された 

ルパン三世 (TV第1シリーズ・全23回)

Lupin III - TV 1st Season

雨の日の午後はヤバイぜ

再放送で見はじめた『旧ルパン』。すでに『新ルパン』を見ていたので、イメージの違いに驚く。『新ルパン』に比べるとスケールが小さく、地味なんだけど、なんというか大人のムードが漂っていた。むろん、大人のムードなんてわかる年齢じゃなかったけどね。
時代劇ではないが、現代劇にも見えない。日本が舞台らしいが、日本らしからぬ情景。不思議な世界だった。

ルパン三世は怖い男だった。明晰な頭脳を駆使して、膨大な手間をかけて、くっだらないことをする。損得勘定が欠落しているのか、異常に執念深かったり、アキラメが早かったり。感情の起伏がまるで読めない。
しかも周囲の迷惑を顧みない。必要に応じて、あっさり人を殺す。時には無関係な人を犠牲にすることさえアル。それは、憎しみで人を殺すより許されない行為なのだが、不思議と魅せられていた。不誠実の美学。ほかの物語では味わえないカッコヨサがあった。

長い時間、多くの人に楽しんでもらうためには、ヒーロー性は不可欠で、ルパンはどんどん丸くなっていく。それはそれでかまわないが、ルパンというキャラクター固有の魅力は、この第1期に集約されると思う。

それと、第1期の不二子は魅力的だった。性的な意味ではなく...。いや、それも含めて。

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