クライマーズ・ハイ Climber's High

2008年 日本映画 1ツ星 パニック

「おまえを調子づかせるために500余名は死んだんじゃない!」

と、この映画に言ってやりたい。
マスコミにとって、事件が飯のタネなのはわかったよ。勝手に遺品を持ち去り、けんめいに働いた自衛隊を無視するのもいい。同じ社内で足を引っ張り合うのも、好きなだけやれ。
そーゆー話をやりたいなら、実在の大惨事を持ち出す必要はなかった。ドキュメンタリーであるかのような宣伝も詐欺っぽい。ほんと、儲けるためには手段を選ばないのね。

主人公は怒鳴りまくっているけど、真相究明や会社の利益より、自分のメンツにこだわっているだけ。そのくせ優柔不断でぶれまくり。そして途中放棄。器の小さい男だ。

マスコミのいやな部分をたくさんみたい人向けの映画。「クライマーズ・ハイ」をテーマに、マスコミの現実と向きあう正義漢の物語が見たい人には、まるでオススメできない。

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