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[レビュー2007年01月19日に発表された 

黒猫(スチュアート・ゴードン) / マスターズ・オブ・ホラー (S2-24)

The Black Cat / Masters of Horror

天邪鬼をなくしちゃダメでしょ

あらすじ

作家ポーはスランプで酒に溺れる日々を送っていた。追い打ちをかけるように妻が結核を患う。ポーは飼い猫プルートに八つ当たりして殺してしまう。

『マスターズ・オブ・ホラー』第2期、邦題『13 thirteen』の11本目。通算24本目。原作はだれもが知っているE.A.ポーの短編小説。大胆にアレンジしたと言えば聞こえがいいが、本作の魅力である天邪鬼の心理が薄らいでしまった。終盤の警官を呼び止め、わざわざ塗り込めた壁を調べさせるあたりは原作準拠だが、積み重ねがないので唐突。妻と妹の区別もつきづらい。

常識的に考えて、結核で死んだ妻が復活するわけない。妻はすでに死んでいて、ポーは幻覚を見ていたのか? それなら警察に逮捕されないラストも納得できるが、釈然としない。視聴者の想像にゆだねてもいない。仮に終盤が幻覚だったとしても、それはもう『黒猫』じゃない。
やってはいけないことをやってしまう天邪鬼の心理も魅力的な題材だ。ストレートに映像化してよかったと思う。


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