レビュー  2008年08月02日  に発表された 

スカイ・クロラ The Sky Crawlers
The Sky Crawlers

4ツ星

わかったときは終わってた

事態を把握するまで退屈だった。しかし事態を把握したときは映画が終わっていた。気づいたときには、もう遅い。まるで人生のようだ。事実を踏まえて、もう一度見る。ちょっとしたセリフや仕草、あるいは間が、ちがった意味をもってくる。なにげない日常に、これほど価値があったとは。

本作を制作するに当たって、押井守は「若い人に、生きることの意味を伝えたい」と言った。しかし完成したフィルムは、むしろ人生の無意味さを訴えてくる。それでも2度3度と見返すと、感想が変わってくる。それを言葉にするのは難しい。複雑な感動のある映画だった。

押井守の作品とは思えないほど明確なテーマ。しかし押井守ならではの、もどかしい演出。あるいは、世界観が特殊すぎるせいか。「戦争ショー」という設定が、テーマの把握を阻害している。ほかにアプローチがあったような気もするが、これが最適のような気もする。

なんとも評価しにくいが、おもしろかったと断言できる。

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