レビュー  1983年10月21日  に発表された 

必殺仕事人IV (全43話)

4ツ星

絶頂、そしてソフト路線へ

近ごろ世間に流行るもの 押し込み強盗 高利貸 賄賂をもらう偉ぇ人
金、金、金の世の中で 泣くのは弱い者ばかり
涙を拭いておいでなせぇ 恨みを晴らす仕事人
陰膳据えて待っておりやす

(声:中村梅之助)

このあたりからリアルタイムで見ているなぁ。当時私は12歳で、中学校に進学したばかり。「高利貸し」を「氷貸し」と聞いて、「氷を貸してお金を取る悪党」と思っていたのはいい思い出。学校で人間関係につまづくと、「恨みを晴らす仕事人」はヒーローに思えてしまう。お気に入りは勇次。三味線の糸がたまらない。私は剣道部だったので、竹刀の弦をよく投げていたものだ。厨二病のはじまりである。

必殺シリーズの流れを振り返ると、絶頂期の『III』のフォーマットを受け継いだ続編で、殺しの技がより派手に進化した。ただ仕事人サイドのストーリーはコミカルになり、依頼人の悲劇との落差が大きくなった。順之助を追い回す玉助が、シリアスな雰囲気をぶち壊す。絶頂を極めたシリーズが、このあたりからソフト路線、コミカル路線に転がっていったとわかる。
秀がお民という娘を育てているが、その関係はおりくと勇次と同じ。美しく成長し、親の仇である秀と向き合う展開が欲しかった。

藤田まことも50歳になり、跡取りは望めなくなった。なのでせんとりつのいびりに救いがない。まぁ、当時の私は「婿養子」の意味もわかってなかったが。

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必殺仕事人IV (全43話)