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[レビュー2009年03月28日に発表された 

相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿

Kanshiki Yonezawa Mamoru no jikenbo

鑑識分が足りない

テレビスペシャルだったら文句はないが、単体の推理映画として見るとイマイチ。せっかく鑑識が主役なのに、物的証拠へのこだわりが弱い。たとえば相原と奥さんの関係を裏付ける証拠は最後まで出てこなかった。関係者の話を鵜呑みにするようでは、鑑識ではない。クライマックスも呆気にとられてしまった。これじゃ、誰が主役でもよかったじゃん。

ドラマも弱い。逃げた女房にそっくりな女が、まったく同じ境遇にいることが、単なる偶然だなんて信じられない。そのせいか相棒となる相原刑事の人物像も定まらなかった。なにか裏があると期待していたが、なにもなかった。ガッカリだ。米沢の描き方も浅い。女房との思い出を美化したり、路上ライブをするのはいいが、冴えない中年オタクの悲哀や執念は感じられない。

それでもまぁ、おもしろかった。少なくとも杉下&亀山コンビの劇場版『絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』よりマシ。次はイタミンを取り上げてほしいところ。劇場版でなくてもいいよ。


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