月世界旅行 (14分) A Trip to the Moon / Le voyage dans la lune

1902年 外国映画 5ツ星 SF SF:スペースオペラ サイレント映画 短編映画

世界初の映画はSF!

1秒16フレーム、わずか14分のモノクロ・サイレント映画。本作が制作された1902年は、日本の明治35年にあたる。正岡子規が亡くなり、白洲次郎が生まれた年で、日露戦争が勃発する2年前。そのころに月世界旅行の夢を映像化した事実に驚愕する。

当時は「複数のシーンがあって、ストーリー性のあるフィルム」は画期的だったらしい。はじめての映画は、当時の人々はどのように受け止めたのだろう?

フランスのドキュメンタリー映画『メリエスの素晴らしき映画魔術』を見ると、本作の価値がいっそう高まる。作品を、その内容以外のことで絶賛するのは好ましくないという人もいるが、そんなことを切り分けてもしゃーない。

映画の歴史をたどる上で必ず見ておきたい1本である。

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