ホーンティング The Haunting

1999年 外国映画 2ツ星 幽霊屋敷

セットはすごい

1963年の同名ホラー映画のリメイク。オリジナルは未見。古城のセットは本当にすごかった。広くて凝ってる。こんなロケ地をよく見つけたもんだ。SFXも豪華だった。最近じゃ簡単にできる映像だが、当時はべらぼうな手間がかかったことだろう。
しかし映画としてはおもしろくない。ホラーに分類されるが、どこで怖がればいいか悩むレベルだ。

終盤、ネルがおかしなことを言い始める。「この館は自分のもの」とか「ヒュー・クレインは工場の子供を虐待していた」とか。すべて妄想だろうと思っていたが、真実だった。ネルは唐突に強くなり、身を呈して悪魔を封じてしまった。なんじゃ、そりゃ?

心霊現象の原因はネルだと思っていた。ネルは不眠症で、精神的に不安定だった。母親の遺産を受け取れなかったのも、親族が強欲だからではなく、禁治産者だったからではなかろうか。ネルの妄想が具現化し、そしてネルの納得とともに消えていった。なんて考えていたけど、ぜんぜんちがった。考え過ぎだ。

主人公ネル(エレノア)を演じるリリ・テイラーは、X-FILES 『マインド・アイ』で盲目の女性を演じた人だね。地味なのに印象的。ほかの役者さんはいい演技してるけど、ストーリーに魅力がなかった。戦略のミスを戦術でカバーするのは無理だ。

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