殺人魚フライングキラー Piranha II: Flying Killers

1982年 外国映画 3ツ星 モンスター 動物パニック

これはこれで印象的なB級映画

あのキャメロン監督が、こんなB級映画を撮っていたとは! 驚くと同時に、微笑ましく感じてしまう。
本作に登場するフライングキラーは、「ピラニアとトビウオを掛け合わせた生物兵器」という設定だが、どう見ても宇宙生物です。オーソドックスな動物パニック映画のように展開するが、空飛ぶピラニアのビジュアルが強烈すぎて、なぜか笑えてしまう。魚が空を飛び、地上の人間を襲って食べる。よくよく考えると、とてもシュールな光景だ。

トリシア・オニールが演じるお母さんも目を引く。やたら美形で、やたら細身で、やたら息子との距離が近い。おまけに尻軽だ。B級ホラーのヒロインにしては、個性がありすぎる。また乱暴な刑事や、ダイナマイト漁にいそしむ漁師は、決して一般的ではないが、妙なリアリティがある。モデルがいるんだろうか。

そうした演出が、キャメロン監督の才能と分析するつもりはない。まだ見てない人は、まぁ、見なくてもいいだろう。しかし私は見て、損はなかったと思っている。

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