マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 Mr.Magorium's Wonder Emporium

2007年 外国映画 2ツ星 ファンタジー:童話

魂がこもってない

夢のある話を作ろうとしていることがミエミエ。映像はおもしろいが、ストーリーが弱い。弱すぎる。

第1に、おもちゃ屋の存在意義がわからない。「子どもに夢を与えている」と言えば聞こえがいいが、それじゃ店の近くにいない子どもは夢がないのか? おもちゃ屋が存在することで、世界中の子どもたちの夢がふくらむなら、存続させる意義もあるのだが。
第2に、モリーの立ち位置があいまい。彼女は魔法を知りながら、常識人であろうとした。そんなモリーより、エリックが店を継ぐべきだろう。劇中で述べられたように、子どもじゃダメなのか? それこそ夢がない。そもそもモリーは、ピアニストを目指していたはず。店のために夢をあきらめるなんて、ますます夢がない。
第3に、エリックが置いてけぼり。エリックは人見知りと設定されているが、お店にいるときは快活だ。うがった見方をすれば、店の存在が彼の成長を妨げているのではないか?

こんな小手先の映像で夢を与えられると思ったら、大間違いだ。

ページ先頭へ