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[レビュー2010年12月11日に発表された 

ノルウェイの森

Norwegian Wood

ドロドロしてるのに、乾いている

主人公には、病んだ女性を惹きつけるフェロモンがあるのだろうか? セックスを求めてくるのはいつも女性から。主人公はただそれを喰うのみ。永沢さんよりタチが悪い。そんな主人公が泣こうが叫ぼうが、心に響かない。

あらゆる感情の中核に、セックスと死がある。セックスは克明に描かれるが、死はあいまい。主人公はキズキの自殺をどう解釈していたのだろう? 死んでしまえば、死因に興味はないのだろうか?

もっと若いころに見ていれば、印象が違ったのかもしれない。本作を楽しめないのは、私の感受性が涸れた証拠だとしても、惜しいとは思わない。

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