[レビュー2006年01月01日に発表された 

ゾンビ・ナース Room 6

モンスター:ゾンビ 狂気 病院
更新日:2013年06月05日(水) 14:41 [Edit]

どのへんがゾンビでナース?

タイトルとパッケージに騙された。金髪ナースがゾンビに襲われる話と思っていたが、ぜんぜんちがう。そもそもゾンビじゃない。原題は「Room 6」だが、これまた意味不明。邦題は『聖ローズマリー病院の怪』あたりが妥当だが、それじゃ借りる人は少ないか。

表のストーリーは、消息不明の恋人を探すこと。しかし主人公エイミーが精神を病んでいることは明らかで、見聞きするモノを信用できない。エイミーの過去になにがあったのか、それがこの怪奇現象とどう関係するのかが、裏のストーリーになる。
いろいろ伏線っぽい演出がつづいたから、整合性のあるオチを期待したが、駄目だった。えんえん引っ張って、夢オチは困る。30分くらいのトワイライトゾーンのエピソードなら楽しめただろう。あるいは、ベトナム戦争のない『ジェイコブス・ラダー』(1990)と言えるかもしれない。

強引に解釈するなら、エイミーは自分の罪を病院の転嫁して、そのイメージが聖ローズマリー病院を創り出したことになる。すると病院は実在しない? それはいいとして、交通事故で妄想爆発したのはなぜ? 誰に、なにを試されていたのか。もろもろ消化不良だ。

病院のイメージは怖かった。想像力が豊かな人は、描かれたもの以上の恐怖に苛まれただろう。怖いが、おもしろくはなかった。