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[レビュー1954年11月03日に発表された 

ゴジラ(1) ゴジラ

GODZILLA

もう1体の《ゴジラ》、その悲壮なる最期

古い映画を絶賛すると、ひいき目と思われるかもしれないが、この映画は本当にすごい。特撮映画や怪獣映画のジャンルを越えて、日本が世界に誇れる傑作の1つだ。
後年はコミカルになってしまうゴジラだが、1作目はめちゃくちゃ怖い。その姿が見えたときは、「出たーーッ!」と叫びたくなった。そして吹き荒れる破壊の嵐。燃えさかる炎、逃げまどう人々、そそり立つ巨大な影! 圧倒的すぎて目を逸らせない。テレビ塔で実況中継していた記者たちの気持ちがわかる。
だが、ゴジラは人間を見ていない。憎悪も悪意もない。ただ純粋に《災厄》なのだ。

- 以下、ネタバレと妄想 -

だれが芹沢博士の心を知るだろう?
オキシジェン・デストロイヤーは恐ろしい兵器になりえると言う。だったら、なぜ開発したのか? 戦地で右目を失い、美しい婚約者を捨ててまで研究に没頭した芹沢。その心中に戦争へ憎悪があったことは疑いようもない。しかし芹沢が科学の奴隷なら、ためらわず研究成果を披露しただろう。それを黙していたのは、自分自身が《災厄》になることを恐れたからだ。
そんな芹沢を動かしたのは東京の惨状ではなく、恵美子が尾形を愛したからだと思う。設計図を焼きはじめたとき、芹沢は事後処理を覚悟してはず。ゴジラを撃退し、かつ科学の負の連鎖を止める方法は1つしかない。
戦争、水爆、ゴジラ、オキシジェン・デストロイヤー。すべて人間が生み出した災厄であり、科学の負の連鎖だ。だが、オキシジェン・デストロイヤーはもう作れない。人類は過ちを繰り返してはならないのだ。

初めて観たのは2011年。公開から57年も経過しているが、輝きはまったく色あせない。生きているうちに見ることができて、本当によかった。

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