レビュー  2009年08月07日  に発表された 

化物語(6-8) するがモンキー
Bakemonogatari : Suruga Monkey

3ツ星

よくわかってないのは自分自身

戦場ヶ原の視点で振り返ってみる。脅せば誰もが身を引いたのに、ひょいと一線を飛び越えてきた暦に、ひたぎは呆れ、驚き、感激した。そして、その意味を深く考えたようだ。
わざわざ時間を空けて暦を観察し、試し、自分が特別扱いされてない(誰であっても助ける)ことを確認してから告白している。自分が浮かれすぎないように、クールダウンしていたのだろう。画面に見えるところから、見えないところを想像するとおもしろい。

『するがモンキー』では、暦が再生能力を過信して人助けしているわけではない(わが身を省みず飛び込む)ことが確認される。ひたぎは、いずれ暦が致命的な事態に直面することを予見して、そのとき自分がどうするかを勉強会で宣言している。
なんとなく聞き流してしまう日常会話の中に、じつは多くの決意が隠されている。

自分を殺そうとする駿河を、自分のいのちと引き替えに助けようとする暦は、正直、理解しがたい。生きること/死ぬことを、どう考えているのだろう? 軽妙な会話に惑わされるが、『化物語』でもっとも不可解な人物は暦であろう。自分のために身を捧げてくれる男。だからこそ少女たちは、恋愛感情を超えて彼を慕うのかもしれない。

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化物語(6-8) するがモンキー