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[レビュー1984年12月15日に発表された 

ゴジラ(16) ゴジラ

The Return of Godzilla

ゴジラが小さく見える

2作目以降をリセットし、ゴジラをふたたび災厄の権化にするのはいい。しかしできあがったフィルムを見ると、ゴジラが小さく見える。建物が高くなったせいじゃない。人の気配がないため、東京によく似た別次元に迷い込んだように見える。さらに破壊もヌルい。ゴジラを強そうに、恐ろしく見せる演出は失敗している。

かたや人間ドラマも希薄だ。そもそも主人公がわからない。新聞記者の牧(田中健)の印象は最悪だし、奥村(宅麻伸)は影が薄い。尚子(坂口靖子)は没個性。キャスト順では総理(小林桂樹)が先頭だが、コレと言った活躍もない。大国に言うべきこと言ったらしいけど、肝心のシーンが抜けちゃってるので眉唾なんだよね。総理はゴジラの最後に涙を流すが、ゴジラを災厄としか見ていなかった総理にその資格はない。

怪獣映画に政治や経済を持ち込む試みはよかったが、いかんせん浅すぎる。ちゃんと専門家を呼んで、怪獣上陸後の政府の対応について、きちっとシミュレーションすべきだった。それに核ミサイルを迎撃した場合の汚染物質の飛散について言及せず、電磁波が放射されるなんて、平和ボケすぎる。80年代にしてはがんばった、と言いたいところだが、時を越えて残る価値はまったくない。

怪獣
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ガメラ:平成三部作
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松竹怪獣
怪獣:ほか
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海外制作
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