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[レビュー2009年08月08日に発表された 

空の境界 第七章 殺人考察(後) ......not nothing heart.

Kara no Kyokai Movie 7: Murder Speculation (Part 2)

やればできる子は、やらなくてもすごい

殺人鬼・式は、じつは人を殺したことがなかった。第五章「矛盾螺旋」の荒耶宗蓮は、殺人にカウントされない。人は一生のうち一人しか殺せないが、その特別な殺人でないかぎりは、「人を殺した」ことにならないようだ。式に殺人の衝動はあっても、実績はない。だけど殺人の素質は群を抜いており、本物の殺人鬼が太鼓判を押すほど。やったことはないが、やればすごい子なのか。

黒桐くんは致死量の麻薬を飲まされ、顔面を深く切り裂かれた。その結果、かっこよくなった。病院じゃなく橙子さんのところへ行けば、義眼を作ってくれたかもしれないが、まぁ、その必要はないだろう。

空の境界は変わった作品だった。セリフと行動がズレている。常識的にあるべき反応がなく、状況的に不自然な回答が連鎖していく。たとえば音声ナシで映像だけを見て、会話の内容を想像したり、映像ナシで音声だけを聞き、状況を想像すると、極端な食い違いが出そうだ。だから悪いわけではなく、これは、そういう作品だったのだ。

ともかく式の物語はこれで終わり。
つづきがないことに、ほっと安堵している。


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