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[レビュー2006年12月09日に発表された 

硫黄島からの手紙

Letters from Iwo Jima

2つの映画はセットで見なければならない

『父親たちの星条旗』では硫黄島の戦いの詳細が描かれず、いささか不満だったが、『硫黄島からの手紙』を、見て大いに納得できた。

当時の日本人を美化せず、矮小化せず、いいところも悪いところも等しく、淡々と描いている。映画公開時、クリント・イーストウッドは76歳。硫黄島の戦いがあったときは15歳だった。そのような人物に、わざわざ二部構成で日本側の視点が描かれたことを喜ばしく思う。

栗林中将は、映画ではかっこよく描かれているが、実際、玉砕命令は狂気の沙汰だ。しかし彼らが硫黄島を放棄せず、アメリカ軍に大打撃を与えたことは、連合軍による本土上陸や日本分割を避ける一因となっている。彼らの死は無駄ではなかったが、決して美化してはならない。その理由は、『父親たちの星条旗』が教えてくれている。

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