レビュー  1981年12月24日  に発表された 

マッドマックス2
Mad Max2:The Road Warrior

4ツ星

マックスはなぜ走るのか?

『ランボー』と同様、1作目より2作目が大きなインパクトを与えた映画。その世界観や雰囲気は素晴らしいのだが、正直に言えば、マックスという男が理解できない。

家族を失ったマックスは、あてもなく荒野を走りつづける。車と犬だけが心の拠り所だ。石油を採掘するグループと取り引きはしても、身を寄せることはない。しかし車と犬を失ったとたん、危険な挑戦に手を挙げる。なんのために走るのか? なにに怒っているのか?
マックスは超人ではない。傷は増えるばかりで、どんどん不自由になっていく。こんな生活が長く続くわけがない。喪失が癒されず、自暴自棄になっているのか? そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
マックスはかっこいい。わからないのに、かっこいい。わからないから、目が離せないのかもしれない。

「私はその後、北の部族のリーダーとなった。年老いた今では昔の記憶はもはやおぼろげである。けれども、あのとき荒野に立ち尽くしていたマックスの姿だけは決して忘れない」

劇中のモノローグは、「成長したキッドが過去を振り返って語っている」という設定だが、じつはマックスの妄想だという解釈もある。つまり、これだけボロボロになって戦うのだから、将来、自分のことが語り継がれると思わなきゃやってられないってわけだ。
おもしろい解釈だが、劇中の表現を見るかぎり、飛躍しすぎだろう。そう考えた方がマックスという男を理解できるけどね。

マックスはなぜ走るのか? なにを求めているのか? マックスの胸中はわからない。だからこそ、荒野にたたずむマックスの姿は印象に残る。それがこの映画最大の魅力だと思う。


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